パウエルの流れを汲む名手、耽美な世界と、渋い歌心にあふれるプレイ、そして知的でシャレたセンスを持ったピアニスト、ケニー・ドリューは息の長いピアニストである。

  1928年8月28日、ニューヨークに生まれたケニーは母親がピアニストであった事から、5歳の頃よりクラシックピアノを学び、8歳にしてリサイタルを開いた経歴を持っている。

  ジャズピアニストとしてのデビューは、1949年8月、ハワート・マギーと共に初レコーディングに参加してからで、1950年代になってバディ・デフランコ四重奏団に参加、ブルーノートにおいて初リーダーアルバムを記録。又、コールマン・ホーキンスやレスター・ヤング(テナーの二大巨匠)等との演奏や、チャーリー・パーカーのグループに参加するなどで次第に注目を集め、ファンの間に名前を知られる事となる。 1961年6月に渡仏し、主にヨーロッパにおいてデクスター・ゴードンやジャッキー・マクリーン等と共演し活躍をしていたのであるが、1970年代初め、ハードバップリバイバルの波に乗り、ヨーロッパのみならず日本においても高い人気を得、リーダー作は70年以降に集中、現在もなお精力的に活動している。

  ピアニストとしてのドリューの魅力、それは知的で都会的なタッチにある。耳障りの良い響きは時として何気なく聞いてしまいがちであるが、聞く程に味わいがあり、感性美あふれたプレイはファンを引き付けてやまない。

 

リーダーアルバム

KENNY DREW TRIO 1953.4.16(BLUE NOTE)
KENNY DREW TRIO 1956.9.20(RIVER SIDE)
DARK BEAUTY/KENNY DREW 1974.5.21(STEEPLE CHASE)
  等々

 
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