日増しに竿を持つ手もかじかんで、完全防寒具で身を包んでいても冷たさが浸み込んでくる季節となりました。

 秋田はもうすぐ西風が冬を運び、灰色の雲におおわれる日が続く世界へと入ります。この時期は天候も不安定な日が多く、予め予定を組んでいても天気まかせの風まかせとなり、何事も運次第。強運の方のみが出港可能となります。

 精進の良さか、久し振りの出港に一路男鹿半島門前沖へ。心はすでに糸鳴りさせる大物への思い。大波小波なんのその、寒さなんかへのかっぱといった心意気です。
PM3:15、突然竿先がしぼり込まれ、ブリ特有の走りは手ごたえ十分。なぶらに当たり船上は騒然、舳先や艫からも歓声のおたけび、友も又別人の顔で竿さばきに集中し、その慎重な身のこなしになぜか笑いがこみ上げてしまう(?)・・・。大きなブリのなぶらに酔いしれて30分、ふたたび元の静けさの中、風と波と寒さがこたえる。酒で暖を取りながら次のなぶらを待つ間、ふとこの一年を振り返り、時として落胆の思いで帰り、又嬉々として帰った日々に思いをめぐらす。
PM4:30、納竿。思わぬ釣果に後ろ髪を引かれつつ帰港となりました。

 天候まかせに風まかせ、納竿の日を間近に控え今年はあと何回出港できるのだろうか? 運が良ければ・・・。

 

 
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