敬愛する釣り迷人より、嬉しいことに続けて原稿が送られてきました。
厳しい冬がまだ続いています。

―― 以下、釣り迷人より ――

秋田の2月の天気予報を見ると-1度〜-0度と低い日が目に付きますが、それでも最高気温が5〜6度とだんだん上昇しています。
テレビで野球のキャンプ情報を見ていると、南国の青空の下で汗を流して練習している姿が映し出されます。これがおんなじ日本なのかと目を疑いたくなります。

今日はその憂さ晴らしで昨年の笑える釣りの話しを紹介したいと思います。
昨年の4月の第2週、60人参加のアイナメ釣り大会での出来事です。4月だと言うのに青空が広がり風も無くそのうえ潮の流れがまったく無く海の上で止まった状態。船頭さんは、今日は船頭泣かせと ブツブツと一人言、“う〜んなんともならね”とタバコいっぷく状態です。
秋田では片舷釣なので片方にだけ5〜6人乗ります。同行者5人の間隔は1〜1.5m位でずら〜っと並び陣取りました。2時間が過ぎても5人ともまだ一匹も釣れず、あきらめの声が飛び交ってむなしい雰囲気に包まれていました。
そんな時、僕に待望のアタリがあり針の数が2本なのでもう一匹をねらって待つ事30秒位、その間、隣の竿にもアタリ又その隣にもアタリがありました。自分の針にしっかり乗ったを確信し、よしよしとリールを巻きあげるが重い、もしかして自分の思っている以上に大きいヤツかな・・・ドラックを緩めてから慎重に取り込み上げると、隣も又慎重に取り込みに入ります。入れ食いかと船頭さんがタモを用意して待っていると、僕の本糸がだんだん隣に寄っていきます。“なんだ祭りかよ!こんな大事なときによ!”。だんだんアイナメの姿が見えて来た時、やっぱり祭りかと思いながらタモですくい上げると、なんとアイナメの口の中に針が3本入っていて一同びっくり仰天です。
大会なので簡単には思い遣りで譲ることができず、3人の相談の結果船頭さんに決めてもらうのが一番と決着つきました。船頭さんいわく、口の中に入ってる一番奥のハリの持ち主が一番最初に釣った人だからその人の物だと言うのです。一同納得して頭を下げました。
一本とニ本と口からとりだして最後の残ったのは僕の針でした。ヤッタ〜!口にはださないが他の2人はなんか不満そうな顔していました。
笑って別れましたが、竿を握る後ろ姿が泣いているようで可哀想な感じです。そう、人生は厳しいのです。
それからもあんまり釣れませんでしたが、よその船も釣れてる気配がなく、結局6時間の大会で1位が3キロ、僕は2.8キロで3位でした。あのアイナメが僕の物でなければ30位あたりかな?でも 何となく心苦しい3位。あの時は、友達にも誰にも言ってない今だから話せる告白です。

友達に言えない話があったらお便りください。なんでもいいですよ、絶対に口外はしませんから・・・ここにちょっと書いてみたいと思います。(微笑)

―― 以上 ――

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