昨年の27日以降この一ヶ月余り、例年以上の寒波が続き、いま秋田は深い銀世界です。
 寒クロも最盛期の今、元気の良い釣り人は足繁く男鹿半島一帯をかっ歩している時期ですが、私のように多少疲れ気味な釣り人は、馴染みの居酒屋あたりを夜な夜なかっ歩し、釣り談義を肴に体力を蓄えているといったところでしょうか。

 そんな仲間たちの集まる店の店主は、無類の釣りキチの一人です。本人の弁によると「今までの戦歴において、各種大会では参加するごとに常に上位の釣果を記録している」と、酔いが回るほど聞かされていた手前、機会有らば挑戦してやろうと話していた折、昨年10月18日同船することとなり、本人の弁はたして真か否か体験できることとなりました。
 当日、出港AM 7:00、戦場は秋田火力発電所沖の通称「土べい」、本命は真鯛、時間は8時間勝負となり私も久々に燃えました。餌は普段の倍以上付け、一瞬の当たりも逃すまいと竿をにぎりしめ1時間、やはり不精者の性、あっさりと置き竿で当たりを待つ普段の戦法に変更。店主は食事の時すらかた時も竿を離すこともなく、又ひんぱんに餌の交換やらと、その真面目さ頑固さをつらぬき通し8時間。本人の弁もさもありなんとの思い深く、ほとほと感服いたしました。私の知る限り天下一品の釣り士、惚れました。

 さて、勝負は時の運、釣果は無情にも私の勝利となり、それ以来ちょっと大きな顔をして出掛けられるお店です。まだまだ夜は長く、春いまだ遠き日々です・・・・・

 天下一品の釣り士に栄光あれ。

 
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